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くせ毛が魔法のようにストレートになる!
それが縮毛矯正。
でも気になるのが髪へのダメージではありませんか?
なんとな〜く「髪にダメージがある」と思っている人もきっと多いはず。
一体そのダメージはどこから来るのでしょう?
「くせ毛がまっすぐになるくらいだもん。髪にいいはずないよね」
「アイロンで高熱をあててるからでしょ」
そういうイメージをお持ちではないでしょうか。
でも美容院のなかには「当店はアイロンを使用しません」というサロンがあるのはご存知でしたか?
ではアイロンを使用しなれば、どうなのか。
ブローによる縮毛矯正、という方法があります。
ブローであれば縮毛矯正をしてもダメージはないのか。
効果はどちらが優れているのか。
髪へのダメージから縮毛矯正のアイロン/ブローについて考えてみたいと思います。
縮毛矯正は高熱をあててプレスしているからくせ毛がまっすぐになる。
一般的な縮毛矯正の理解というのはだいたいがそういうところではないでしょうか。
このあと、縮毛矯正「アイロンとブローの違い」を見ていくためにもまず、縮毛矯正の原理と施術の流れをおおまかに見ていきましょう。
髪の毛はタンパク質でできています。子どものころに髪の毛をストーブに近づけた方がおられるかもしれませんね。あのときの焦げ臭い匂いはタンパク質が炭化した匂いです。
髪の毛のタンパク質はケラチンが主な成分。髪のケラチンのなかにはシスチンが含まれているのですがそのシスチン結合がどうなっているか。規則正しく結合されているかどうか。これがくせ毛かどうかをわける分岐点になります。
このシスチンが規則正しく結合されていないと髪にクセが生じる仕組みになっています。
他にもいくつかくせ毛になる要因があるのですがここではシスチン結合のことだけ、頭に入れておいてください。
では次に施術の流れを見ていきましょう。
流れとしてはカウンセリングなど縮毛矯正に必須の項目はいくつもあるのですが「アイロン/ブロー」に絞るために必要な流れだけを抜き出して説明させていただきます。
美容室によっていくつか施術工程の差はあるものの、おおむねこのような流れになっているかと思います。
ではなぜ縮毛矯正でくせ毛がまっすぐな髪になるのか?この流れを見ながら少し説明をしていきましょう。
3の薬剤1はなんのためかといいますと、シスチン結合を一旦、切断するためです。
(シスチン結合がズレて結合していると髪がまっすぐにならずにうねりなどが生じます)
切断してクセがほぼなくなった状態でアイロンなどでまっすぐにします。
薬剤2はシスチンを再結合させる働きをします。
つまり縮毛矯正とは
【ズレてしまったシスチン結合を薬剤で切断したのち、アイロンなどでまっすぐに整え、最後に薬剤2で固定する】
これが縮毛矯正の原理になります。
「強いくせ毛が縮毛矯正によってまっすぐに!」
「諦めていたサラサラのストレートが手に入る!」
その反面で、デメリットもないわけではありません。
いくつか挙げることができますがここでは
みなさんがお持ちのイメージ「縮毛矯正は髪に良くないのでは・・・」
そこのところを見ていきましょう。
「仕上がり」
アイロンでまっすぐに整え、薬剤で固定する。
どうしても平坦な(業界的には「ぺったんこ」とよく表現しています)髪型になります。
美容師であれば前を歩いている女性のストレートヘアが縮毛矯正なのかどうかが即判断できると言われるくらい。
ストレートになってはいるけれど、自然な感じがしないのがデメリット。
さらに細かいことをいうと、ぺったんこになるのは、マクロの面とミクロの面があるんです。
目で見てわかる太さではないけれど、髪の毛は丸いものだという認識がありますよね。
でもシスチン結合を解いた後、まっすぐに引っ張りながらアイロンでピッタリと押さえつけていくために丸い毛も圧縮された形状に変化してしまいます。丸い毛が押しつぶされるイメージです。
これによって「全体としてふんわり感のないぺったんこ」プラス「一本一本の毛髪が丸から楕円形になってぺったんこ」に。より自然さが失われていきます。
「ダメージ」
こちらがテーマの本題になります。
髪の毛のアミノ酸の結合を変えてしまうくらいの薬剤なので避けられないものですがその影響力はかなりのもの。
ちなみにパーマではシスチン結合を20〜30%切断するところを縮毛矯正では70〜80%切断します。
だからこそ、頑固なくせ毛が取れてくるのですが髪そのものへのダメージも大きいことは否めません。
さらにアイロンの場合は約180度の熱が髪に加えられます。髪はタンパク質であるために熱の影響はモロに受けますし髪内部の水分に悪影響を与えます。このことがさらに髪にダメージを与えることになります。
「だからアイロンを使わず、ブローで行う縮毛矯正があるんですね!」
でもそれであればなぜアイロンを使う縮毛矯正が未だに主流なのか。
結論を急がずにお読みください。
髪の毛の主成分であるタンパク質は130度あたりから熱変性を起こすと言われています。
縮毛矯正で当てられるアイロンの温度は140度から180度くらい。
つまりアイロンで髪の毛に熱変性を起こすわけです。
「だからこそ」アイロンによる高熱処理は効果を発揮する、とも言えるんです。くせ毛をまっすぐに熱変性させることができるわけですから。
これに対してブローではおよそ80度前後。
「だからこそ」ブローは髪へのダメージが少ないとも言えます。
ただ、この場合、熱変性させる力がないためにより効果を発揮する強い薬剤1を用いれば当然、髪へのダメージは強まります。
「ブローだからダメージが少ないんです」と美容サロンが言うためには、薬剤1をとことんまで追求し吟味していなくてはならない理屈です。
高熱を用いない代わりにどうやってくせ毛をまっすぐにするのか。そのために強い薬剤を用いて一気にシスチン結合を解除してフラットな毛髪にしてしまうのであれば、薬剤の影響がかなりダメージとして残ることでしょう。
ブローでの縮毛矯正で「ダメージが少ない」というためには薬剤の研究とどのタイミングで薬剤を洗い流し、髪をどの程度乾燥させ、どういうブローをするのかという技量が美容師に問われるところです。
また「ブローだからふんわり」という謳い文句が「ブローだから完全にストレートにはできない」ということであれば縮毛矯正と言うことができません。
自然な仕上がり、ナチュラルを重視するお客様であれば問題ないかも知れませんが、「縮毛矯正=まっすぐな髪」を求めているお客様には通用しないと思います。
さらにはブローで熱処理すると簡単に言っても、アイロンでは一律にクセ毛をまっすぐに伸ばすことができたものが、ブローでは「一律に」ということが困難になります。美容師の腕次第になるため、スタイリストによってばらつきがでる可能性も。
結果として「クセ毛の部分が残る」可能性がでてきます。その代わり、ぺちゃんこではないふんわりした髪型を手に入れやすくなります。
アイロンではなくブローで縮毛矯正を行うところは一見すると「よりダメージが少ない」印象をもちます。
しかしブローで縮毛矯正を仕上げていくことで髪へのダメージが少ないと言うためには
・薬剤の吟味
・アイロンと同程度のストレートに仕上げるだけの美容師の技術
が絶対条件と言えるでしょう。
縮毛矯正をおこなう美容院には、アイロンを使用するところ・ブローを使用するところ・ブローがメインで部位によってアイロンを使用するところなどさまざまです。
「髪のボリュームが多く、ぺっちゃんこになるくらいでちょうどいい、とにかく真っ直ぐにしたい!」
ということであればアイロンを用いる縮毛矯正で良いかも知れません。
「ぺっちゃんこにはしてほしくない」「いかにも縮毛矯正しました的な髪型はイヤ」
そんな方にはブローがオススメ。
しかし、もし「ダメージが怖いからブローを選びたい」ということであれば、美容院の薬剤やシャンプーへのこだわりをまずチェックされることをお薦めします。
結論めいたことを書きましたがもう少し待ってください。
単純には以上のような分け方もできますが、実際のところは美容師の追求心と技術力に左右される面が大きいことは知っておいてほしいと思います。
アイロンによる縮毛矯正であれば誰もが不自然なストレートになるのかというとそんなことはありません。
腕に自信のある美容師であればより自然な髪型に仕上げてくれるところもあるでしょう。熱によるダメージを抑える努力も進化もしているはずです。
ブローによる縮毛矯正であれば、アイロンのようなまっすぐなストレートにできないということももちろんありません。もしそうであれば美容師も「縮毛矯正」というメニューにはしないはず。
そして美容院のコンセプトとして「アイロンを選ばなかった」というこだわりがあるサロンであれば、いろいろと髪の健康に対する知識もあることでしょう。薬剤も栄養剤もシャンプーもこだわりぬいているのではないでしょうか。
結局のところ、美容師がアイロンによる熱のダメージをどれだけ低減させようと工夫しているか、ブローの弱点をどれだけカバーしようと腕を磨いているかに尽きると言えます。
美容サロンとして、なにを提供するのか。
どんな理念・理想をもっているのか。
ダメージ・美・健康的な髪のバランスをどこまで追求しているか。
大事なのはアイロン?ブロー?ではなく、美容室のコンセプト。
アイロンだから、ブローだからという観点だけで美容院を選ぶのではなく、サロンのコンセプトから選ぶようにすることが長期的に「髪のダメージを抑える」ことになるのではないでしょうか。
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